若者を中心に急増中?記憶力などに影響する「スマホ認知症」とは


こんばんは、ツクシです。

今やスマホは多くの人にとって欠かすことのできないデバイスとなっており、情報収集に情報発信、連絡手段や地図・カメラなどの道具、遊び道具など万能感すら感じるものとなっています。
そんなスマホはかねてより依存症が問題視されてきたのですが、最近になって「認知症」に似た症状が発生する可能性も懸念されているそうです。

そこで今回は、スマホを使いすぎる事で発生する「スマホ認知症」をご紹介いたします。

 

 

中国では2013年頃に確認

2019年頃から日本でもその実態が明らかになってきている「スマホ認知症」は、ざっくりスマホの使いすぎによって徐々に脳機能を低下させ、まるで「認知症」のような状態になるそうです。

「認知症」とは加齢による物忘れと混同されやすいですが、それとは別に著しい記憶力の低下、性格が怒りっぽくなったり承認欲求が強くなる、理性的思考ができなくなり被害妄想を抱くなどの症状があります。

https://www.mhlw.go.jp/kokoro/know/disease_recog.html

上図は厚生労働省で公開されている加齢と認知症によるもの忘れの違いですが、見比べるだけでどれほど生活に支障が出るのか見て取れますね。

日本よりも重度なスマホ依存症が社会問題となっていた中国では、2013年に武漢大学中南医院神経内科で「デジタル認知症」の患者が増加中だとニュースになっています。

2013年07月01日

(中略)武漢大学中南医院神経内科の肖勁松准教授はこのほど、「若い『デジタル認知症』の患者が増加中だ。スマートなデジタル製品に過度に依存することで注意力が低下し、記憶力が退化する。深刻な場合、自分の電話番号さえ覚えられなくなる」と語った。武漢晩報が伝えた。

SciencePortal Chinaスマホ認知症 記憶力低下に注意」より引用

「デジタル認知症」とは現在で言う「スマホ認知症」の事であり、スマホに依存する事で注意力・記憶力が低下するなど当時すでに中国では問題視されていた模様。

日本で最近になって「スマホ認知症」が取り上げられるようになった理由として、高齢者が多い「もの忘れ外来」に若者の比率が多くなってきた事があげられるそうです

深刻な症状をもたらす「スマホ認知症」ですが、スマホの使用時間を減らしたり、食事などの際にながらスマホをしないようにしたり、何でもスマホで検索したりする事を控えれば徐々に回復するとの事。

もし最近「もの忘れが多いな」と思ったり、勉強や仕事に全然集中できなかったり、妙にイライラしたりSNSなどで目立ちたいと思ってしまったら「スマホ認知症」を疑って使う時間を減らしてみましょう。