こんばんは、ツクシです。
スマホの普及によりSNSではここ10年ほどで様々な炎上事件が発生しており、自分の働く店での許されない悪戯、犯罪自慢、ありえない失言などで度々ニュースになっていますね。
SNSを使っている人でこれらを対岸の火事で他人事だと思っている人は、SNSに投稿する内容にジョークや冗談を一切投稿しないようにしないといけない可能性があるのをご存知ですか?
今回はたった一言のジョークで自身の人生がめちゃくちゃになったTwitter史上最大の炎上事件についてご説明いたします。
通じない冗談は悪意でしかない
2013年、ニューヨークに本拠地を置く巨大メディア企業InterActive社で、30歳という若さで専務取締役を務めていたジャスティン・サッコという女性がいました。
彼女は休暇に旅行する趣味があり、同時にTwitterで皮肉たっぷりの冗談、いわゆるブラックジョークをTwitterに投稿するクセがあります。
この時の彼女のTwitterフォロワーは百数十人と一般人と何ら変わらない数字で、特に発信力があるワケでもなく、本当に我々と同じ一般人ユーザーでしかありません(下図画像は事件中のスクショで数が増えています)。
そんな彼女はアフリカ行きの飛行機に乗る直前、「アフリカに行くんだけどエイズ感染しないか心配。冗談です、私は白人ですから(意訳)」とツイートし、スマホの電源を切って飛行機に搭乗しました。
このツイートは「私は白人だからエイズには感染しない」という旨の黒人を揶揄した悪い冗談だったのですが、フォロワーが百数十人しかいないアカウントの発言とは思えないほど急速に拡散、世界を巻き込んで大炎上します。
彼女が空港に到着するまでの11時間の間にTwitter上で大拡散し、数えきれないほどのリプライやDMが送られ、ついにはツイートの時間から搭乗便を推理しリアルタイムで追跡するものまで現れました。
彼女が到着しスマホの電源を入れると、親友のハンナからの「すぐに電話して!あなたは今Twitterで世界一の話題になってしまってる!」とメッセージが届き、そしてTwitterからの通知が止まらなくなりました。
そしてアフリカのケープタウン国際空港には彼女を待ち構えていた人間が複数おり、彼女の写真を撮影してツイートする事態に発展。
彼女は急いでツイートを削除し謝罪しますが後の祭りで、DMなどで襲撃予告などをされるなど身の危険を感じたため、旅行を切り上げて帰国する事に。
しかし炎上は延焼を続け全く関係ないニュースと結び付けられたり、根拠のない偽の個人情報が拡散したり、罵詈雑言が飛び交い続けました。
当然彼女は会社を解雇され、Twitterで大炎上した事で顔も名前も知れ渡り再就職なども困難になり、また自身が30歳独身女性でもう結婚などは望めない事に絶望する事に。
別に彼女は犯罪などの他人に迷惑をかける行為をしたワケでもなく、特定個人をネット上で攻撃したワケでもなく、ただ内容に問題のある冗談をたった1回投稿しただけで人生に多大な影響をもたらす結果となりました。
正直冒頭の冗談は白人と黒人の歴史から考えても到底冗談で済ませられる内容ではないのですし、特定の病気を持ち出した事が悪手であり、彼女自身にジョークを言うセンスがなかった事も災いしました。
今はそこまでではないでしょうが、こうした軽いつもりでツイートした冗談が自分の人生を崩壊させる可能性は少なからず存在しますので、SNSで発信する発言には十分気をつけましょう。