あると便利!モバイルバッテリーを簡単計測する小型チェッカー


こんばんは、ツクシです。

誰もがスマホを持ち歩くようになり、コンテンツの大容量化やストリーミングサービス、SNSのチェックなどでバッテリーを消耗し、1日バッテリーが持たないという方も多いですね。
それゆえにモバイルバッテリーは人気商品となっているのですが、中には粗悪品も多く公称しているバッテリー容量や電圧に満たないものも少なくありません。

そこで今回は、モバイルバッテリーの実充電量や実電圧を簡単に確認できるアイテムをご紹介いたします。

 

 

接続するだけで確認開始

今回ご紹介するのは有限会社ルートアールのType-C電圧・電流チェッカー『RT-TC5VABK』で、Type-Cのオスメス両端子メタル筐体の商品です。

電圧・電流チェッカーは激安のものからプロ仕様の超本格的なものまで様々なのですが、信頼のあるルートアールブランドで壊れにくいメタル筐体、画面が見やすく操作などがない簡単なものをチョイスさせていただきました。

https://route-r.co.jp/?p=3651

このチェッカーの使い方は非常に簡単で、例えばモバイルバッテリーを計測したい場合は「モバイルバッテリー」「チェッカー」「充電対象(スマホなど)」といった具合に間に挟むだけ

双方向モデルなのでオスメスどちらにデバイスを繋いでも問題なく、液晶表示で電流の流れる方向を矢印で表示してくれるので初心者でも安心です。

さっそく充電が切れたPixel 4に数年愛用しているモバイルバッテリーを繋いでみました。

するとチェッカーが自動的に起動して「電圧(V)」「電流(A)」「積算電流(mAh)」「積算電力(mWh)」「通電時間(T)」「電力(W)」「抵抗(Ω)」「内部温度(出力側)」「通電方向」が表示されます。

ここで注意なのですが、チェッカーに表示されている「積算電流(mAh)」はイコール「バッテリー容量(mAh)」ではありません

USBは規格的に給電能力が5Vに設定されており、モバイルバッテリーに使用されているリチウムイオンバッテリーは3.7V(素材によっては3.3〜4.2Vですが基本3.7Vで大丈夫です)なので、表示されているのは「5Vの時の容量」であり「3.7Vの時の容量」ではないのです。

5Vと3.7Vの換算、ロスについて

ではどうするのか?というと、「積算電力(mWh)」をリチウムイオンバッテリーの3.7Vで割り算して「(3.7Vの時の)積算電流(mAh)」を計算します。

例えば10,000mAhのバッテリーで「積算電力(mWh)」が30,000mWhだった場合、リチウムイオンバッテリーの3.7Vで割ると約8,108mAhという数値が割り出せます。

これは「10,000mAhって書いてあったのに8,100mAhしかない!」というワケではなく、機器を通した際や発熱によってロスが発生している事、リチウムイオンバッテリーの電圧がバッテリー容量によって変動する上、放電効率が80〜90%である事を考えると適正な数値と判断できます。

新品で減り幅が80〜90%なら適正、80%を大きく下回ってくるなら充電容量を詐称している可能性が高いと言えますが、何度も使用しているバッテリーは性能がすでに低下している可能性もあるので参考値くらいに考えておきましょう。

また充電したデバイスに搭載されているバッテリーのスペックにも注意が必要で、スマホなら3.7Vでほぼ問題ないのですが、タブレットなどの場合は「3.7Vバッテリーを直列で2個搭載して7.4V」などにしている場合もあります

「5,000mAhのバッテリーで5,000mAhのタブレットを充電したのに40%しか溜まってない!」というようなレビューを目にしますが、これは上記の「電圧(V)」が3.7Vではない事が原因なので、計算をし直す必要があります。

まとめ

バッテリー容量をチェックする場合は、「バッテリー」「チェッカー」「充電対象」といった具合に間に挟み、バッテリーの充電がなくなったら表示されている「積算電力(mWh)」を3.7Vで割り算すれば「積算電流(mAh)」を調べることができます。

また充電対象の電圧に注意し、新品でも充電時のロスなどを加味して誤差が20%以内なら適正値、バッテリーは使用する回数でどんどん性能が低下する事を考慮して、バッテリー性能の参考値として使うのが望ましいでしょう。

今回使用した有限会社ルートアールのType-C電圧・電流チェッカー『RT-TC5VABK』は下記ボタンからAmazonまたは楽天で購入することができるので、ぜひ参考にしてみてください。