こんばんは、ツクシです。
スマホが普及しガラケーがほとんど見られなくなって久しいですが、その頃からスマホに関連するワードとして「ブルーライト」という言葉を目にした事がある人は少なくないと思います。
これはスマホなどからも発せられる光の一種で体に悪いと言われているのですが、果たして本当に体に悪影響のあるものなのでしょうか?
そこで今回は、ブルーライトの性質や研究結果、ブルーライトカット眼鏡についてそれぞれ解説させていただきます。
ブルーライトとはどんな光なのか
ブルーライトとは人間の目で捉えられる光の一種で、波長が紫外線に近く青色に見える光を指し、眼科では「高エネルギー可視光線」と呼ばれ比較的高いエネルギーを持っています。
ではこのブルーライトは紫外線と同様に体や目にさまざまな悪影響を及ぼすものなのかと言うと、
答えは2021年4月14日に日本眼科学会ら6団体が共同で出した「小児のブルーライトカット眼鏡装用に対する慎重意見」にありました。
この「小児のブルーライトカット眼鏡装用に対する慎重意見」は特に子供の発育などに関して述べられているのですが、ブルーライトそのものの影響や研究結果、ブルーライトカット眼鏡の運用については大人も当てはまる内容と言えます。
当記事ではかいつまんで説明いたしますので、気になる方は直接「小児のブルーライトカット眼鏡装用に対する慎重意見」とその参考文献を読んでみてください。
ブルーライトの影響と研究結果
ブルーライトが強いエネルギーを持っているのは間違いないですが、それは太陽光などの強い光から発せられるもので、スマホ画面から出るブルーライトは適切な距離と明るさ設定なら健康を危惧するほどの影響はないとしています。
ではどうしてスマホを見続けていると疲れを感じやすくなるのか?という話ですが、これはブルーライトではなく画面を長時間注視することでまばたきが減る事が原因で、適度に休憩をとる事を勧められています。
同様に、首や肩などの疲れも同じ姿勢やスマホを見るためにした方向へ首を曲げ続けているのが原因ですので、できれば30分に1回くらいはスマホから目を離して休憩するのが良いかも知れません。
最近は目にしなくなりましたが、ブルーライトカット製品が謳っていた「ブルーライトで網膜に悪影響」といった事も直ちに起こる訳ではないので、スマホのブルーライトについてはそこまで過敏にならなくて大丈夫でしょう。
ブルーライトカット眼鏡などは意味がない?
ブルーライトカット眼鏡といえば元祖のJINSが有名で、スマホが普及し始めたタイミングでリリースした事もあり爆発的にシェア拡大した印象がありますね。
そんな彼らの看板商品であるブルーライトカットレンズは昨年前述の「小児のブルーライトカット眼鏡装用に対する慎重意見」が発表された事などにより、「意味がない」「効果がない」「目に悪い」といった今までの風潮とは逆の意見が非常に増えています。
では実際のところどうなのかと言うと、「使うタイミングが日中なのか夜間なのかで話が変わる」というのが結論になりますのでご説明いたします。
まずブルーライトの効果に生体の体内リズム(覚醒と睡眠のサイクル)に影響する、また注意力・反射神経・精神の安定など脳の様々な機能の向上に有効という研究結果があります。
特に強い光を浴びると減少し、暗い環境にいると増える「メラトニン」という血中ホルモンは、体温・血圧・脈拍を低下させて体を睡眠の準備状態へする効果があり、睡眠の質や睡眠障害などに大きく関わってきます。
つまりブルーライトカット眼鏡を使用する場合は、朝〜夕方までは使用せずに就寝数時間前から着用してスマホなどを使うようにする、というのが正解と言えるでしょう。
ブルーライトは体に悪影響を与えるだけのものではなく、生体リズムや脳の様々な機能向上に有効なものですから、すべてを遮断するのではなく適切に取り入れる事が重要だとわかりますね。
まとめ